2019.02.07

【前編】化粧品に配合されている防腐剤は悪者?正しい知識で正しい化粧品選びを

ayame
ライター:
ayame
化粧品にはいろいろな添加物が使用されています。そのうちのひとつが防腐剤。
防腐剤と聞くと「肌に刺激があるんでしょ?」と思っている人も多いかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は防腐剤の意義と安全性、避けるべき時などについて前後編にわけてお話します!

化粧品における防腐剤の役割とは?

防腐剤とは、読んで字のごとし、腐るのを防ぐ成分のことです。そもそも「腐る」という現象は微生物による働きかけで起こります。
つまり、

防腐剤とは
微生物を殺菌したり、増殖を防ぐためのもの

というわけですね。

ここまで読んで「化粧品がそうそう簡単に腐る(=微生物が繁殖する)わけないじゃん!」と思った人もいるかもしれませんが、それは大間違い。化粧品だって腐ります。なんならカビまみれにだってなります。間違った使用・保管方法をすれば、アイテムによってはカビルンルン状態です!

実際、化粧品を使い続けているうちに「あれ?なんか臭いがすっぱい?」「なんだか色が変わった気がする……」「テクスチャーが使い始めと違う!」なんていう経験をした人もいるのでは?もしかしてそれ、微生物の仕業かもしれませんよ!微生物に汚染された化粧品は成分が変質している恐れもあり、肌にどんな影響を及ぼすかわかりません。最悪の場合、ひどい肌荒れやアレルギーを起こしてしまうこともあるでしょう。

防腐剤は化粧品の安全性を保つために欠かせない成分。
製造から流通までの間を守るだけではなく、消費者の手に渡ってから最後まで安全に使いきるために配合されているのです!

ズバリ、化粧品は腐りやすいの?

「コンビニのお弁当とかに防腐剤が入っているのはわかるけど、化粧品ってそんなに腐りやすいの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

はい、腐りやすいです!

もちろん配合成分にもよりますが、化粧品は多くの微生物にとっておいしいエサであり安全なお家といえるでしょう。微生物は豊富な栄養と水分があるところで勢いよく増殖します。よって、オイル系アイテムや粉ものアイテムではあまり微生物汚染のリスクはありませんが、化粧水や乳液、クリームなど、水分が入っているアイテムなら簡単に微生物が増殖してしまうのです。

私たちの周りには微生物があふれています。手や肌についた常在菌、口内から唾とともに飛び出す細菌、空中でフワフワしている浮遊菌などなど……。特別不衛生な使い方をしていなくても、化粧品は常に微生物汚染のリスクに晒されているといってもいいでしょう。

けれど、防腐剤が配合されている化粧品なら安心。たとえ化粧品に微生物が混入したとしても(というか、普通に使用していたら100%混入すると考えて良いです)、防腐剤が微生物の増殖を抑え、化粧品の安全を守ってくれるのです!

防腐剤は肌に刺激があるって本当?ウソ?

防腐剤が化粧品とお肌の安全のために欠かせない成分であることはわかりましたね。でも、「防腐剤は肌に悪影響!」という声はよく聞くし、肌に優しいオーガニック系コスメやナチュラルコスメは「防腐剤不使用」とか「パラベンフリー」なんかを売りにしているブランド・アイテムがたくさんあります。やっぱり、防腐剤は肌にとって悪なんでしょうか……?

防腐剤には微生物を殺菌・静菌する力があるので、肌にとってまったくなんの害もないとは言い切れません。強力な殺菌剤は人間にとっても危険ですもんね。でも、日本は化粧品の安全性に関する規制が厳しい国。化粧品に配合されている防腐剤はすべて安全性がしっかり立証されたものだけです。もちろん、人の肌は千差万別なので、すべての人に100%悪影響がないとは言い切れません。でも可能性は限りなく低いので、基本的に肌への刺激や悪影響に関しては過剰に意識する必要はないと言えるでしょう。

防腐剤を避けた方がいいときもある!

化粧品の防腐剤は安全なものばかり!といっても、肌のことを考えて避けた方が良い時もあります。

  • もともと極度の敏感肌の人
  • 季節の変わり目や体調の変化で肌の状態が不安定な人
  • 過去に防腐剤で肌トラブルを引き起こしてしまった人
  • 肌トラブルを抱えている人

上記に当てはまる人は、防腐剤配合のアイテムはなるべく避けた方が良いでしょう。とくに、過去に防腐剤で肌トラブルを起こしてしまった人や、アレルギー肌、アトピー肌の人は要注意。必要であれば医師に相談するのも賢い選択です。また、あらかじめパッチテストを実施するなどして肌トラブルを事前に防ぐ工夫も大事ですね。

防腐剤は必ずしも悪じゃない!肌状態をよく見てアイテムを選ぼう!

防腐剤は必ずしも悪ではないことがわかったでしょうか?
防腐剤を配合したアイテムのほうが、微生物に汚染された化粧品よりよっぽど安全です!とくに肌にトラブルのない人であれば、化粧品を選ぶ際に防腐剤を意識する必要はほとんどありません。どうしても気になる場合は自分の肌状態を確認しつつ、肌が不安定なら防腐剤やパラベンフリーのものを選ぶと良いでしょう。テスターやサンプルでパッチテストをしてから購入を考えても良いですね。

次回、後編では最近よく見かける「無添加処方」「パラベンフリー」「防腐剤フリー」など、「これって防腐剤が入っているの?それとも入ってないの?」と疑問に感じるアイテムについて詳しくお話します!

2019.02.07

ayame
この記事を書いた人
フリーライター/コスメコンシェルジュ ayame

元化粧品会社研究員で現在は主婦兼フリーライター。愛猫2匹とのリラックス時間が最大のスキンケア!北の大地から美容に役立つ情報をお届けします!