2019.06.23

コツをつかめば簡単!石けんの成分表示の読み方と選び方

ayame
ライター:
ayame
最近はコスメ選びで成分を気にする人も多いですよね。それは石けんも同じ!全成分表記を見れば、その石けんがどんなタイプなのか、自分の肌に合うかどうかがバッチリわかります!

今回は石けんの成分表示の読み方と選び方についてお話します。

いざ見てみるとなかなか難しい石けんの全成分表示

肌への作用や安全性を意識して、コスメの成分にまで注目する人は少なくないはず。でも、石けんはどうでしょう?もしあなたが「石けんなんてどれも同じ」と思っているならそれは大間違い!石けんは製造方法や成型方法で泡立ちや保湿性などの特性が大きく変わり、それは全成分表示や見た目から見抜くことができるのです!

詳しくはこちらの記事をチェックしてくださいね。

ざっくりまとめると以下の通り。

中和法(製造方法)
成分表示で「石けん、水……」のように、石けんのすぐ後に水がきている。泡立ちや刺激性をコントロールしやすく、大量生産できるため比較的安価。ただし、石けんの純度が高く、使用すると肌が突っ張ることも。
けん化法(製造方法)
成分表示で「石けん、グリセリン……」のようにグリセリンが石けんのすぐ後に書かれている。伝統的な製造方法で価格は高くなりやすい。保湿成分グリセリンのおかげで肌への刺激は比較的少なく、マイルドな洗い上がり。
枠練り(成型方法)
透明~半透明の見た目。水分が多く、洗い上がりはしっとりで洗浄力もマイルド。ただし、溶けやすく変形しやすい。
機械練り(成型方法)
見た目は不透明。溶けにくく変形しにくい。水分が少ないため石けんとしての純度が高く、洗浄力が高い反面乾燥しやすい場合も。

でも、いざ全成分をチェックして製造方法を確認しようとしても、必ずしも上記のパターンに分かれるわけではなく、パッと見てその石けんの特性を推測するのは難しいのが現実。そこで今回は、石けんの成分表示の見方について詳しくお話します。

石けんの成分表示の方法は大きく分けて3パターン

石けんの成分表示が複雑化している原因は、成分の書き方が大きくわけて3パターンもあるから!ここでは、その3つのパターンをわかりやすく解説します。

パターン1 「石けん素地」と記載しているパターン

石けんは油脂とアルカリを反応させてものが元となっていて、もっともシンプルな石けんは油脂とアルカリだけで作った「石けん素地」というものです。この石けん素地に美容成分や香料、着色料を加えることで、商品ごとに特徴のある石けんになるわけですね。

石けんの成分表記の仕方の1パターン目は、以下の画像のように「石けん素地」と記載されているもの。

おそらく最もメジャーな表記方法で、私たち消費者にとってもわかりやすいパターンです。この石けんは中和法で作った機械練りの石けんですね。(画像ではちょっと切れてますが、「機械練り」と記載されています)ちなみに、石けん素地の別の言い回しとして「カリ石ケン」「カリ石ケン素地」「カリ含有石ケン素地」などがあり、使用するアルカリによって変わります。

パターン2 反応させる前の成分で記載しているパターン

2パターン目は、石けん素地にする前の成分を記載しているもの。石けん素地は油脂とアルカリを反応させたもの(けん化法)なので、油脂とアルカリの名前で記載しているパターンですね。

たとえば、「ヤシ油、オリーブ油、水酸化Na……」と記載されているなら、ヤシ油とオリーブ油が油脂で、水酸化Naがアルカリというわけです。

また、油脂を脂肪酸とグリセリンに分解して脂肪酸のみを使用している場合(中和法)は、「ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、水酸化K……」というように、脂肪酸とアルカリで記載されます。

パターン3 反応後の成分で記載しているパターン

3つ目は、反応させた後の成分……つまり、石けん素地を化合物の名前で記載しているパターンです。

たとえば、「ラウリン酸K、ミリスチン酸K、ステアリン酸K……」といった表示があった場合、これはラウリン酸とミリスチン酸、ステアリン酸という脂肪酸を水酸化Kと反応させた石けん素地だと言えます。

こちらの画像の場合は、パーム核脂肪酸やパーム脂肪酸と水酸化Naを反応させた石けんだとわかります。

石けんの成分表示についてなんとなくでもわかったでしょうか?次は、自分にぴったりな石けんの選び方についてお話します!

自分に合った石けんの選び方:肌質で探す

まずは肌質から選ぶ方法について。主に乾燥肌と脂性肌の場合です。

乾燥肌の人は洗い上がりがマイルドな【けん化法の枠練り石けん】

べたつきに悩んでいてサッパリした洗い上がりを希望するなら、高い洗浄力が特徴の中和法の石けんがおすすめです。機械練りであれば、保湿成分が少ない分石けんの純度が高くなるため、一層サッパリとした洗い上がりを実感できるでしょう。もしも洗顔後の肌のつっぱり感が気になる場合は、保湿を丁寧に行いましょう。耐えられない場合は、枠練りのクレイ系石けんなど、保湿力と高い洗浄力を兼ね備えた石けんを選択するのもいいですね。

自分にあった石けんの選び方:使い勝手で探す

実際に使い続けるなら、使用感も当然大切になります。ここでは石けんを使用するにあたって気になる4つのポイントに着目し、それぞれ適した石けんをピックアップしました。

溶けにくく保管が簡単なのは【機械練りの石けん】

機械練りの石けんは製造工程で急速冷却・急速乾燥を行うため、水分量が少なく溶けにくいのが最大の特徴です。変形や早すぎる消耗も見られないので、石けんを浴室で使用したい人に向いています。とはいえ、石けんの保管は風通しのいい場所で行うのが基本。水切りのついたソープディッシュを使用する、入浴後は浴室の換気・乾燥をしっかり行うなどして、石けんを長持ちさせましょう!それでも納得いかない人は、液体石けんやフォームタイプの石けんを選択するのもいいですね。

しっかり泡立って洗い心地がいいのは【中和法の石けん】

中和法は油脂を脂肪酸とグリセリンに分解して脂肪酸のみ使用する方法です。脂肪酸の種類を選べるため泡立ちや刺激性をコントロールしやすく、もちもちの泡でさっぱり洗い上げたいなら中和法の石けんがおすすめ
けど、いくら泡立ちがいいと言っても泡立てネットや泡立てブラシなどのアイテムは必須。たっぷり泡立てて毛穴の隅々までキレイに洗い上げましょう!

つっぱり感が少ないのは【枠練りの石けん】か【けん化法の石けん】

石けんで洗顔することで感じる肌のつっぱり感は、肌がもとの弱酸性に戻ろうとする中和能というシステムによるものです。このつっぱり感は保湿することで緩和されるため、つっぱり感をなるべく少なくしたいなら保湿成分が多めの枠練りの石けんかけん化法の石けんがおすすめ。(理想はけん化法の枠練り石けんです)

ただし、けん化法も枠練りも製造に手間がかかり、コストが高くなる傾向にあります。実際に石けんを選ぶ際は、価格との折り合いもつけなければなりません。

石けん選びは難しい!でもコツさえわかれば楽勝!

意外と奥が深い石けんの世界……。知れば知るほど複雑で、だからこそハマってしまう人も多いはず!実際、自分の肌質や好み、ライフスタイルに合わせて石けんを選ぶと、いいことがたくさんあります。私の場合、ボディ洗いをカウブランドの赤箱に変更したことで、ボディソープにかけるコストが大幅にダウンしたのが最大の喜び!とくに肌に問題もないので、メイクをしなかった日は洗顔にも使用しています。

洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスも好きで、いつも大箱で購入している状態です。(あと、ボディソープのボトルを置くより石けんを置いた方が浴室のスペースが広く見えるのもポイント高いですね!)

人それぞれ好みはあると思いますが、この記事を参考に、ぜひあなたもぴったりな石けんを探してみてくださいね。

(文:ayame/編:コスメクリップ編集部)

2019.06.23

ayame
この記事を書いた人
フリーライター/コスメコンシェルジュ ayame

元化粧品会社研究員で現在は主婦兼フリーライター。愛猫2匹とのリラックス時間が最大のスキンケア!北の大地から美容に役立つ情報をお届けします!