2018.09.12

皮脂・テカリ・脂性肌対策。おすすめスキンケアの方法

女性であれば誰でも美しい肌に憧れ、話題のスキンケアアイテムを片っ端から試してみたくなるもの。しかし、さまざまなアイテムや方法を試してみても、やはりお肌の悩みは尽きることがありません。
特に繰り返しできてしまうしつこいニキビや、すぐにメイク崩れを引き起こしてしまうテカリなどは、どの女性にとっても悩みのタネになっていることでしょう。
今回はテカリやニキビといった肌トラブルの原因とその対策について解説していきます。正しい知識は美肌への最短ルートです。

皮脂を制するものは美を制す

「皮脂」という言葉を聞くと、あまり良いイメージを持たない方のほうが多いかもしれません。毎朝起きた時やメイク直しに行くたびに、皮脂のおかげで肌がベタついて不快だったり、メイク崩れの原因になっていたりと肌のトラブルと密接に関係しているからではないでしょうか。
しかし、皮脂は美しく健やかな肌を保つためには重要なもので、決して悪者ではありません。皮脂は分泌されすぎても、少なすぎても肌トラブルを招いてしまいます。裏を返せば皮脂のバランスが良い肌はトラブルとは無縁でいられる可能性もあるということです。
もちろん肌は正直なので、ストレスやホルモンのバランスなどで荒れてしまうこともありますが、肌のことで悩む回数はぐんと減らすことができるのです。

Tゾーンのテカリはメイクのお悩み第1位

女性が皮脂に対して良いイメージを持つことができない理由として、やはりメイク時の崩れがあるからでしょう。
マイナビウーマンが行ったアンケートによれば、顔の皮脂で悩んだことがあると回答した方は60%を超えています。さらにコーセーのアンケートではメイク直しの際の悩みで、Tゾーンのテカリが約40%で第1位という結果になっています。「午後になると顔がテカテカしてくる」「他の部分は乾燥しているのにTゾーンにだけ油が浮いてくる」といった思わず大きく頷きたくなるような声も寄せられています。特に夏場など汗をかきやすいシーズンではさらに大きな悩みになってしまっているようです。
このように、特におでこと鼻のTゾーンにおけるテカリに悩んでいる方はとても多く、皮脂に対して良くないイメージが定着してしまうには十分な理由があります。思い当たる節がある方もきっと少なくないでしょう。

ツヤとテカリの違い

しかし、ここ数年のメイクはツヤ感を重視したものが流行であるのも事実です。そしてすっぴんの肌の美しさという観点でも、やはりツヤのあるみずみずしい肌はすべての女性の憧れです。しかし、ツヤもテカリも肌が光を反射するという点では同じですし、区別するのが難しいというのも正直なところです。この区別ができないために、安パイのマット肌メイクにばかり頼ってなかなかツヤ肌メイクにチャレンジできない…という方も少なくないはずです。

では、ツヤとテカリの違いはどこにあるのでしょうか。
それはズバリ、肌に触れた時の感覚です。
うるおいのある肌というのは、触った時に手のひらに何もつきません。そしてモチモチと吸い付く感覚が残ります。一方のテカリは、触った時に皮脂がベタベタとついてしまうのが特徴です。
触ればすぐにわかるツヤとテカリですが、見た目でも判断することができます。ツヤのある肌というのは、メイクのりが良くワントーン明るく見えますが、テカリの場合はメイクのりが悪く時間とともにTゾーンなどのメイク崩れが目立ってきてしまいます。
メイクに関しては毛穴の目立ちや光っている部位によってツヤとテカリを区別するという意見があるので、テカリやすい部位はパウダーなどを使ってあまりツヤ感を意識しすぎないことが重要と言えそうです。

そもそも皮脂とは何か

私たちをとにかく悩ませることの多いこの「皮脂」とは、そもそもどんなものなのでしょうか。
皮脂とは、中性脂肪(トリグリセリド)を主成分とする脂質成分です。皮膚の内側にある「皮脂腺」と呼ばれるところから分泌されて、毛穴を通じて皮膚の表面に押し出されます。読んで字のごとく「脂」が皮脂の成分なので、触るとベタベタしてしまうのです。この皮脂が肌にとって多すぎたり、少なすぎたりするとニキビや乾燥といったトラブルにつながってしまうので、適量の皮脂が肌にある状態を保つことが理想的です。

皮脂の働き

女性の憧れである「美しい肌」には、うるおいが必要です。このうるおいを保つには、肌に十分な水分をキープしておく必要がありますが、水分だけでは蒸発してしまいます。そこで、うるおいを保つために皮脂を分泌させ、「皮脂膜」という薄い膜を皮膚表面に作ってふたの役割を果たすのです。私たちがスキンケアの最後に乳液やクリームを使って、化粧水でうるおった肌にふたをするのと同じ原理ですね。
この「皮脂膜」は、皮脂と汗が混ざってできるもので、肌にはなくてはならないものなのです。
また、皮脂はうるおいを肌に閉じ込めてくれるのみならず、外部の刺激から皮膚を守る役目も果たしています。さらに私たちの皮膚に常在している細菌が皮脂の主成分であるトリグリセリドを分解することで脂肪酸とよばれる成分が生まれ、私たちの肌は弱酸性に保たれるのです。
弱酸性の肌は雑菌が繁殖しにくくなるので、結果的に美しい肌を保つことにつながるのです。

顔に皮脂が多いのはなぜ?

先ほども解説したように、皮脂は皮脂腺というところから分泌され、毛穴を通って皮膚の表面に出てきます。そのため毛穴の多いところは必然的に皮脂も多くなってしまうのです。
そしてこの皮脂腺は、体の部位によって数が異なります。体の中で最も皮脂腺が多いのが頭皮、そして次が顔、胸と続きます。
顔だけで見てみると、やはりトラブルが多い額や鼻、あごといったTゾーンに皮脂腺が多く集中しています。顔の毛穴は約20万個あると言われていますが、そのなかでもTゾーンには他の部位の7倍もの毛穴が集中しているため、どうしても頬などと比べて皮脂が多くなってしまうのです。
前髪の有無やティッシュで鼻をかむ頻度なども皮脂の分泌量に関係があるので、毛穴の数に加えて刺激を受けやすい部位であることもTゾーンに皮脂が出やすい理由だと言えます。逆に毛穴が少ないまぶたなどにはベタつきを感じることも少ないはずです。このように毛穴の数と皮脂の多さは密接な関係があることがわかります。
ちなみにこの皮脂分泌量は遺伝的要因によって決まっていることが多いそうで、毛穴の数も生まれた時からそんなに増えることはないようです。もちろん正しいスキンケアで改善できることもありますので、「遺伝なら仕方ない…」なんて絶望しなくても大丈夫ですよ。

皮脂はニキビの原因にもなる?

ここまで皮脂は美肌にとって欠かせない存在であることを解説してきましたが、ここでは皮脂の量に注目していきましょう。
先ほどから「皮脂は適量であることが重要」と述べてきましたが、肌の水分を保持して外部の刺激からも守る役割なのだから、あればあるほど肌にとっては良さそうなものですよね。ではなぜ「適量」でなければいけないのでしょうか。
皮脂はその名前と主成分の通り「アブラ」です。そのため空気に触れると徐々に酸化を始めてしまいます。この酸化した皮脂は過酸化脂質」と呼ばれ、変色していきます。これが肌に残ってしまうとくすみの原因になるのです。
また、この古くなってしまった皮脂が毛穴に残ると、毛穴を押し広げてしまい毛穴の黒ずみにつながります。酸化してしまった皮脂は肌に必要のない刺激を与えるようになり、その刺激から肌を守るためにメラニンが生成されてしまいます。その結果、シミまで増えてしまうのです。

さらに怖いことに、皮脂が肌の表面に多く出すぎると、皮脂を好む常在菌が活発になり増えていきます。その結果ニキビや脂漏性湿疹などの困ったトラブルを引き起こしてしまうのです。
適量の皮脂は美肌の味方ですが、多すぎたり少なすぎたり、また酸化してしまった皮脂は、美肌の天敵になってしまいます。

スキンケアは肌の見極めがポイント

味方だと思っていた皮脂が手のひら返しで敵になってしまうこともあるなんて、とても怖いですよね。できればずっと味方でいて、美肌への道のりをサポートしてほしいものです。そうなるためには正しいスキンケアを行う必要があります。
正しいスキンケアを行うためには、自分の肌がどんな状態なのかをしっかり確認しなければなりません。自分の肌に合ったスキンケアを行うことで繰り返していたニキビなどのトラブルから解放されることもあるのです。

肌の状態を知る方法

では具体的に自分の肌のコンディションを知るためにはどうすれば良いのでしょうか。
一番おすすめなのは、クリニックでしっかり専門医に診てもらうことです。医学的な見地から肌の状態を診てもらいましょう。また、デパートやドラッグストアのコスメカウンターで肌の状態をチェックしてもらうのもおすすめですし、フェイシャルエステなどに通っていらっしゃる方は、そこで診てもらっても良いでしょう。
しかし、どれもわざわざ出かけていく必要があるので正直面倒だな、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方には簡易的ではありますが、自分の肌の状態を知ることができる方法があります。それは、洗顔をしたあとに、何もつけないでしばらく放置しておくというものです。
洗顔後のつっぱった感じがなくなるまでにどのくらい時間がかかるかをチェックします。ノーマル肌と呼ばれる水分と油分のバランスがいい肌は30分程度でつっぱり感がおさまります。40分を超えてもおさまらない場合は乾燥肌、逆に20分未満でおさまる場合はオイリー肌です。また、Tゾーンとそれ以外の部分で時間が違う肌を混合肌と呼びます。それぞれ肌質が違うため、簡易チェックとして使ってみてください。

インナードライとは

肌質の話題でよく耳にするのがこのインナードライという状態です。どのような状態の時にインナードライと呼ばれるのでしょうか。
肌の内側は水分が足りていないにも関わらず、皮脂の分泌が多い乾燥性脂性肌のことを呼びます。
肌表面はオイリーなので、皮脂を取ることばかりに目が行きがちですが、インナードライの原因は水分不足です。うるおいが不足した肌は、なんとか肌を守ろうと必死に皮脂を分泌します。ところが、強い洗顔料やあぶらとり紙などで出した皮脂は次々に奪われてしまうと、さらに頑張って皮脂を分泌する、という悪循環に陥ってしまうのです。

正しいスキンケアで早く効果を出す

インナードライのような悪循環に陥ってしまうと、改善するのに時間がかかります。また、自分の肌質を理解しないまま、なんとなくスキンケアしているのでは美肌への道は遠くなるばかりです。
まずは自分の肌がどのような状態なのかをチェックし、それに合わせたスキンケアアイテムや方法を見つけるようにしてください。高くて質のいいスキンケアアイテムも正しく使わなくては意味がありません。
また、スキンケアアイテムは販売メーカーが推奨している量を使うようにしましょう。「もったいない」「せっかくだから長く使いたい」といって、少ない量しか使用しないと出る効果も出なくなってしまいます。正しいスキンケアは早く結果を出すためにはとても重要です。

脂性肌におすすめのアイテム

オイリー肌に悩んでいる方には、ビタミンC誘導体やセラミドといった成分が配合されている、さっぱりめのテクスチャのものがおすすめです。成分表にも注目してみてください。

キュレル 皮脂トラブルケア化粧水

過剰に分泌された皮脂を抑制し、肌のバランスを整えてくれるアイテムです。化粧水以外にも洗顔や乳液などもあるので、ライン使いすると高い効果が期待できます。アルコールフリー、無香料無着色と肌に優しいアイテムです。
https://www.kao.co.jp/curel/products/sebum/

アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル

こちらも肌のバランスを整えてくれるアイテムです。さらりとしたテクスチャなので、脂性肌の方には嬉しい使い心地になっています。季節の変わり目など肌がゆらいでいる時にもおすすめです。
110ml 3,500円(税抜)
165ml 5,000円(税抜)
330ml 8,500円(税抜)
http://www.albion.co.jp/products/skincare/exsc_sces

SIBODY VCローション

毛穴の開きやシミ、ニキビの予防など、オイリー肌が持つ独自の悩みにアプローチしてくれるアイテムです。ビタミンC誘導体が高配合なので、皮脂を抑える効果が期待できます。口コミでも評判のアイテムです。
150mL 8,640円(税込)
https://www.sibody.co.jp/vc/

ニキビができてしまった時のおすすめスキンケア

肌のベタつきがニキビとなって現れてしまった場合はこちらもおすすめです。肌のコンディションに合わせてスキンケアも変えるようにしましょう。
注目の成分はイオウ、ビタミンC誘導体、サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどです。

オルビス クリアシリーズ

同じところに繰り返しできてしまうニキビに着目して作られたスキンケアシリーズです。オイルフリーでさっぱりした使い心地なのに、うるおいがありオイリー肌やニキビのできてしまった肌におすすめです。肌のバリア機能を高めてくれるので、ニキビの予防にもなります。
4,460円(税込)
https://www.orbis.co.jp/small/1101100/

Lunamer ルナメアAC

独自に開発されたアクネシューターという成分が毛穴の奥までしっかり浸透し、ニキビの原因菌にダイレクトに働きかけます。FUJIFILMが自社のナノテクノロジーを応用させて、作り上げた商品です。
https://shop-healthcare.fujifilm.jp/lunamer/products/ac_list.html

ビーグレン ニキビケア

医学会からお墨付きを得ているスキンケアブランドです。赤い腫れがあるニキビにも使うことができ、有効成分をしっかり角質層まで浸透させることができます。医学の観点から効果が立証されているのは心強いですね。
1,944円 (税込)
https://www.bglen.net/products/detail/TACA

ニキビは病院で治療するのもおすすめ

大人になってからできるニキビに悩まされる方も少なくありません。ホルモンバランスやストレスなどさまざまな原因でできてしまうニキビは、病院で治療することができます。ビタミン剤や抗生物質などをもらえますし、何より医師に診てもらえることで安心できます。長引くしつこいニキビなどがあれば、スキンケアと同時に皮膚科へ行くことも考えてみてください。美容皮膚科でなくても、お近くの皮膚科で保険診療してもらえます。

生活習慣の見直しも大切

ニキビやオイリー肌などの肌トラブルはスキンケアだけではなく内側からの改善も同時に行うと効果的です。睡眠時間をしっかりと確保して肌のターンオーバーを助けたり、油っこい食事は控えめにして野菜を多くとる、紫外線対策を面倒がらないなど、日々の生活を見直してみることで改善できることもあります。
また、顔に刺激を与えないように意識するだけで、良くなることもあります。スキンケアだけに頼らずに日々の小さな積み重ねを大切にしてみてください。

スキンケアは自分の肌質に合うものを選ばないと効果を実感できないどころか、ニキビなどの場合は余計に悪化してしまうことがあります。そのため、まずは自分自身の肌質をしっかり認識し、そこからスキンケアの見直しをするようにしてください。また、おすすめしたスキンケアアイテムはトライアルセットなどで試してみてから、レギュラーサイズのものを選ぶようにするとコストも安く済みます。効果はいち早く出てほしいものですが、焦らず少しずつ毎日のケアを行ってください。
スキンケアだけで追いつかない場合は、専門の医師に相談しアドバイスをもらうことも大切です。ニキビや過剰な皮脂には原因の追究と正しいスキンケアで対策するようにしてください。美肌への道は1日にしてならずです。焦らず、着実なスキンケアが美肌への近道です。

2018.09.12