2019.06.04

【石けん】は最強の洗顔料?石けん使用のメリット・デメリットについて

ayame
ライター:
ayame
石けんは普段の生活の中でもとても身近な存在。手洗いや洗剤として使うだけではなく、洗顔料としてもとても優秀です。そこで今回は、石けんの特性や肌へのメリット・デメリットについてお話しします!

そもそも石けんってなんなの?

石けん(石鹸)の正体は、油脂とアルカリを反応させたものです。油脂とはそのまま油のこと、アルカリとは水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなど、アルカリ性の物質のことを指します。

もっとも原始的な石けんは紀元前3000年ごろから使われていて、日本で一般的に使用するようになったのは1600年ごろ。当時は灰汁(アルカリ)と麦の粉を固めたものでした。

つまり石けんとは、その確実な洗浄力によって5000年以上も人々に愛され続けている、唯一無二の洗浄剤なのです!

肌は弱酸性だから弱アルカリ性の石けんはよくない?そんなことありません!

某大手化粧品会社のCMにより、「肌は弱酸性」であることはもはや当たり前の常識になりました。

同時に、「洗顔やボディーソープも素肌と同じ弱酸性がいい」という考え方も多くの人に浸透しています。となると、弱アルカリ性の石けんは肌に悪い……?

いいえ、必ずしもそんなことはありません。その理由について、詳しく解説します!

肌が弱酸性に保たれるメカニズム

肌はバリア機能によって、表面につねに皮脂が分泌されています。そして皮脂は肌の常在菌によって分解され、脂肪酸に変化。この脂肪酸は弱酸性であり、脂肪酸が肌全体を覆うことで肌表面は弱酸性に保たれているのです。

酸性とアルカリ性は反応が良い!

少しだけ化学のお話をします。

酸性だのアルカリ性だのを決めているのは、pHです。pHは1から14まであり、数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性ということ。

中性のお水であればpHは7となります。少し極端な話になりますが、pHが1の酸性物質とpHが14のアルカリ性物質を混ぜると、互いに中和されてpHは7となります。

つまり、酸性に酸性、アルカリ性にアルカリ性をぶつけてもあまり大きな反応は起きないけれど、酸性とアルカリ性をぶつけると大きな反応を得られるということになります。

弱アルカリ性の石けんは弱酸性の肌汚れを落とすのに最適!

話を石けんに戻しましょう!

すでにお伝えしているとおり、肌表面は弱酸性。皮脂や角質といった肌汚れも弱酸性です。

弱アルカリ性の石けんと肌汚れはとても反応がよく、石けんで洗顔すればしつこい皮脂や古い角質も中和しながらすっきり取り去ることができます。よって、汚れを確実に落としてさっぱり肌を目指したい人には、石けんを使った洗顔がおすすめです!

もちろん、「素肌のためには弱酸性がいい」という説が間違っているわけではありません。弱酸性の洗顔料やボディーソープは石けんほど肌汚れに対して大きな反応はありませんが、そのぶん「低刺激」や「肌に優しい」と言うことができます。

石けんを使う3つのメリット

洗顔に石けんを使う最大のメリットは、洗浄力が強く、気になる汚れをすっきり落とせること!けど、石けんのメリットはそれだけではありません。ここでは洗浄力以外にも無視できない石けんのメリットを3つ紹介します。

【石けんを使うメリットその1】ゴワゴワ肌をやわやわ肌へ!

ターンオーバーが滞ると、古い角質がどんどん蓄積して肌はゴワゴワのガサガサ。色味もなんだかくすんで見えるようになります。そんなときこそ、弱アルカリ性の石けんの出番!

実は、弱アルカリ性の石けんで洗顔することで角質をやわらかくすることが可能なのです!

というのも、角質同士は弱酸性の状態だとガッチリかたまる性質があり、石けんで一時的に弱アルカリ性に傾けることでかたまりをやわらかくすることができるから。

蓄積した古い角質を自然に取り去るので、強力なピーリング剤など使わなくても、時間をかけてゴワゴワ肌を赤ちゃん肌のようにやわやわにすることができるでしょう。

【石けんを使うメリットその2】固形石けんは添加物が少ない傾向あり

石けんといっても液体から固形、クレイ系など、その種類はさまざま。そのなかでもオススメしたいのは、シンプルな固形石けんです。

なぜなら、固形石けんは配合成分が少なく、洗顔フォームなどに比べて添加物も少ないから。

洗顔フォームには泡立ちをよくする成分や、美容保湿成分、汚れを吸着する成分、防腐剤に香料や着色料などなど、添加物が山盛りに含まれています。

添加物が悪いというわけではありませんが、肌汚れの大部分はお湯と石けんで十分落ちますし、美容保湿成分は洗顔後のスキンケアで補えばOK。固形石けんなら防腐剤もほぼ不要です。

もちろん、固形石けんでも商品によっては添加物がたくさん使われていますが、「よりシンプルなものを」を望むのであれば、固形石けんの中から探すのが手っ取り早いと言えるでしょう。

【石けんを使うメリットその3】良コスパをその目で確認できる!

洗顔フォームは不透明な容器に入っているため、減り方をその目で確認できません。また、うっかり容器から出し過ぎてしまった!なんていう経験をしたことがある人も多いのでは?

でも、石けんならその心配は必要なし。

ソープディッシュに置いて必要な分だけ泡立てて使用するので、「うっかり出し過ぎ」「うっかりこぼした」なんていうミスが起こらないのです。

また、ものによっては溶けやすい石けんもありますが、溶けにくいものを選べば1つで2ヶ月以上使用でき、しかも価格も安価!洗顔にかかるコストをなるべく抑えたいなら、高価な洗顔フォームよりも安価かつシンプルな石けんを選ぶのが得策といえます。

もちろんデメリットもあり……石けんを使う3つのデメリット

何事も、良い面があれば悪い面もあります。それは石けんも一緒。というわけで、メリットの次はデメリットも紹介していきます。

【石けんを使うデメリットその1】洗顔フォームより肌が突っ張る

石けんで洗顔することを躊躇する人のなかには、「だって肌が突っ張るんだもん!」という人もいるでしょう。確かに、石けんを仕様すると肌は多少なりとも突っ張ります。この突っ張りのメカニズムは、石けんの成分と水道水に含まれる金属の反応。

それと、肌がもともと持っている【中和能】という機能によるものです。

肌は一時的に中性やアルカリ性に傾いても、自ら弱酸性に戻る力を持っています。石けんで洗顔し水道水ですすいだ後の肌は中性~弱アルカリ性。そのため、肌は弱酸性に戻ろうと中和能をフルパワーで働かせます。このとき、肌が突っ張ったように感じるのです。

これは弱酸性の洗顔料を使用しても同じことで、水道水ですすいだ後は肌が中性になり、中和能が働きます。洗顔フォームで洗顔してもつっぱり感を感じないのは、界面活性剤によるヌルつきでつっぱり感がごまかされているからなのです。

肌のつっぱり感は不快感も大きいですが、肌本来の機能である中和能を積極的に働かせることは働かせないよりはいいことです。

また、保湿をすれば突っ張り感を緩和することもできます。それでも「どうしても耐えられない!」という人にはあまり石けんはオススメできません。「刺激が強すぎる」という敏感肌の人は、肌への作用が小さい弱酸性の洗顔料のほうがいいでしょう。

【石けんを使うデメリットその2】泡立てが面倒

どんな洗顔料も、しっかり泡立てることで洗浄効率がアップします。よって、洗顔における一番の大仕事は泡立てといっても過言ではないでしょう!

そのためか、近頃は最初から泡で出てくるポンプタイプの洗顔料や、混ぜたり練ったりすることでシュワシュワと発泡する洗顔料がとても人気。

対して石けんはというと……。

泡で出てくるポンプタイプの液体石けんもありますが、固形石けんであれば当然泡立ての手間が必要になります。

泡立てネットや洗顔筆、泡立てカップなど便利なアイテムはたくさんありますが、「洗顔の時間は1分1秒でも惜しい!」という人や、「泡立ては苦手!」という人の場合、石けんでの洗顔はちょっとハードルが高いですね。

なかには「泡立てるのが楽しい!」という人もいますが、そうでなければポンプタイプの石けんがオススメです。

【石けんを使うデメリットその3】保管の難しさやスペースの問題

とくに固形石けんの場合、保管には十分に気をつけなければなりません。

きちんと水が切れるソープディッシュが必要ですし、保管場所は暑すぎず寒すぎず、風通しの良い場所が理想です。容器のままポンと置いておける洗顔フォームと比べると、やや面倒といえば面倒……。

また、スマートでおしゃれなチューブやポンプと比べると、固形石けんはどうしてもスペースや見た目に難を感じることもありますよね。そんな人は、最近増えてきた見た目が可愛い石けんがオススメ。

キレイで可愛いソープディッシュもたくさんあるので、気になる人はぜひ探してみてください。

まとめ

今回は、

  • 石けんとは何なのか
  • 石けんは洗顔料として最適であること
  • 石けんを使用するメリットとデメリット


上記の3点についてお話しました。

石けんが遠い昔から現代に至るまで使用され続けているのは、その洗浄力が確かなものだから!

好みの問題や肌質によって向き・不向きもありますが、石けんについて正しい知識を持ち賢く選べば、スキンケアのファーストステップである洗顔がもっとクオリティの高いものになるでしょう!

次回は、意外と知られていない石けんの種類についてお話しますね。

(文:ayame/編:コスメクリップ編集部)

2019.06.04

ayame
この記事を書いた人
フリーライター/コスメコンシェルジュ ayame

元化粧品会社研究員で現在は主婦兼フリーライター。愛猫2匹とのリラックス時間が最大のスキンケア!北の大地から美容に役立つ情報をお届けします!